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最近増加中? 帯状疱疹のお話し

帯状疱疹とはありふれた病気であり、これまでにも帯状疱疹の患者様は時々来られておりましたが、急に寒くなったためか、体調を崩される方が多く、帯状疱疹の患者さんが急増しております。(2015/10/28)

Q.帯状疱疹とはどういった病気?

A.帯状疱疹は神経に沿って、右か左のどちらか一方に帯状に水疱、丘疹、紅斑を引き起こし、その場所に強い痛みが起こる疾患です。幼少期に水疱瘡(みずぼうそう)に罹ったことのある方は、水痘・帯状疱疹ウィルス(水疱瘡ウイルス)が神経節(神経の根元)に閉じ込められており、疲れやストレス、風邪などがきっかけで、ウイルスが再活性化することにより発症します。

Q.帯状疱疹の治療と経過は?

A.治療においてもっとも重要なことは、いかに早期から治療を開始するかです。これには早期の診断が必要なのですが、実際の臨床現場では特徴的な皮膚の水疱を確認して初めて診断がつきますので、発症初期のピリピリした神経痛だけで診断をするのは難しいのが現状です。
また早期の治療開始が結果的に帯状疱疹後の神経痛の頻度の低下、症状を緩和させるといわれております。
通常、抗ウイルス薬の内服を行い、適切に治療を行えば、1~2週間で水疱は乾き、皮膚症状は治癒します。
ただし、発病年齢が高いほど、また、もともと糖尿病等の病気をお持ちの方、また、顔面に発症した場合はウイルスによる神経の破壊が進み、後遺症として帯状疱疹後神経痛にその後も悩まされる頻度が増えます。

Q.帯状疱疹って人にうつるの?

A.多くの人が免疫を持っているため、帯状疱疹の患者様と接しても伝染することはまれです。また、水疱瘡になったことのない小さいお子様や免疫をもっていない方と接触しても皮疹がガーゼや衣服で覆える部位に発症している場合は、感染の可能性は極めて低いといわれております。
ただし、稀ではありますが、帯状疱疹の水疱が、全身に点々と拡がってしまった場合(汎発疹)は、水疱瘡同様に空気感染するため、水疱瘡になったことのないかたやお子様と接する場合は念のため注意してください。もし感染した場合は帯状疱疹ではなく、水疱瘡として発症します。

 

 

以上、帯状疱疹のお話しでした。いかがでしたか?

体の左右どちらかにピリピリした痛みが出た場合、その部位に一致して水疱が出てこないかを注意深く観察しておいてください。

もし水疱が出現すれば、すぐに当院にご相談ください。

監修・文責 日本内科学会 総合内科専門医 舟木 準

 

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