京都市西京区・洛西ニュータウンの内科・消化器内科・心療内科のクリニック

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2018/11/24

新しいインフルエンザ治療薬のお話

こんにちは。院長の舟木です。京都市でもインフルエンザの感染者の報告がちらほら出てきています。

今年もインフルエンザワクチンの供給が不安定でワクチンの確保が難しいですが、未接種の方は打っておかれた方が安心です。

今回は、インフルエンザの新しい治療薬、ゾフルーザに関してです。

全世界のインフルエンザ患者数は年間300~500万人、死亡者数は25万人(日本では1万人)と言われています。

現在インフルエンザに対して

内服薬として ①タミフル(5日間内服)、後発品であるオセルタミビルが先日発売されました。

吸入薬として ①イナビル(1日吸入) ②リレンザ(5日間吸入)

注射剤として ①ラピアクタ(1回投与)

が使用可能ですが、この度内服薬として新しい薬であるゾフルーザ(1回内服)が発売されました。

このゾフルーザが従来の薬とどう違うのかという点ですが、現時点で解っている事としては、

  • 単回内服で良い→体内からの排泄に時間がかかるという事であり、もし副作用が出た場合に排泄に時間がかかるというのはリスクである
  • 体内のウイルス量の減少が速いものの、症状が無くなるまでの時間は短縮されない→簡単に言うと、治るまでの日数は変わりないが、他人に感染させるリスクは減るかもしれない。
  • 薬価が高い→保険適応前薬価で、体重60kgの人で、4,789円。体重80kg以上の人では、9,578円。タミフルなら後発薬のオセルタミビルが発売されたので、1,360円。
  • 安全性は他剤と比較して変わりは無かった→タミフルと違い、10代の人にも使用できる
  • 肝代謝であり、透析患者さんや腎機能に問題のある人にでも使用出来る→肝臓の悪い人には使いにくい

以上より、全ての患者さんにゾフルーザが第一選択という訳ではなく、ケースバイケースで使い分けるという事になります。

個人的には、昨今の医療費増大問題がありますので、20歳以上の方にはタミフルの後発であるオセルタミビルが第一選択かと思っています。