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2020/08/17

ウイルス性胃腸炎(胃腸風邪)とは?

こんにちは。院長の舟木です。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大がなかなか止まりませんね。

今回はウイルス性胃腸炎(いわゆる胃腸風邪)について書いてみたいと思います。

ちなみに、新型コロナウイルス感染症でも初期に下痢症状が出ることが報告されていますので注意が必要です。

ウイルス性胃腸炎とはどんな病気?

風邪のウイルスが胃腸に侵入し主に小腸に炎症を起こします。

症状は吐き気・嘔吐・下痢・腹痛・発熱などです。

下痢や吐物にウイルスがいて感染源になります。吐物や下痢の処理をする際、トイレを使用する際はマスクを着用し入念に手洗いをしなければ行けません。

冬期に流行するノロウイルスもウイルス性胃腸炎の一つですが、ノロウイルスは一般のウイルス性胃腸炎よりも症状が高度に出ることが多く、かつ感染力も非常に強く、高齢の方や小さいお子さんは特に注意しなければいけません。

 

治療は?

ウイルスを殺す薬はありませんので、吐き気止め、整腸剤、解熱剤を使用し、回復まで胃腸を休める必要があります。

具体的には、水・お茶・スポーツドリンクを飲んで食事を控えめにします。症状が落ち着いてくれば、消化に良い食事から徐々に開始していきます。下痢はウイルスを体外に出すので下痢止めは使用せずに出しておいた方が良いです。

嘔吐と下痢で脱水になりやすいので腎臓を痛めないように水分摂取が大事です。

現在自分は脱水状態なのか?は尿の色を見ていただくと大体わかります。

透明の尿がたくさんでている→脱水ではない。

濃い色の尿が少ししか出ていない→脱水である。よって、もっと水分摂取が必要です。

もし嘔吐で水分もとれないという場合は医療機関での輸液が必要となることもありますが、少しずつこまめに飲水をすれば嘔吐し続けるという事は稀であります。

この際、新型コロナウイルス感染症との区別が非常に困難であり、医療機関の体制によっては時間のかかる輸液治療ができないこともあり、なんとも悩ましい問題であります。

治癒までの期間は?

5日前後の事が多いです。高熱が続く事は稀で発熱は一過性の事が多く、この点が新型コロナウイルス感染症との違いといえます。

飲食業や高齢者施設でのお仕事をされている方は感染拡大に注意が必要なため、下痢症状が改善するまでは出勤を控える事も考えて良いかもしれませんが、特に決まりがあるわけでは無く職場と相談していただくことになります。

以上、ウイルス性胃腸炎について書いてみました。

新型コロナウイルス感染症もそうですが、ウイルス性の病気は入念な手洗いが予防にとって非常に重要となります。

感染しない、感染させないためにも手洗いを徹底していただき、症状が出た際は人との接触を極力控えて頂くことが大切です。

監修・文責 日本消化器病学会 専門医 舟木 準

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